哲学本レビューの2回目。
今回紹介する書籍はとても読み易く、小難しい内容はあまりないものとなっています。
仕事のやりがい、人間関係、お金の捉え方等で少し考え事がある方や何か読み易い本で日頃の悩みを解決出来る糸口を探している方はもしかしたらヒントを見つけられるかもしれないので実際読んでみての私の感想等を書いていきたいと思います。
はたらく 仕事に悩む君へ 哲学
著者:佐藤優
発行所:株式会社マガジンハウス
発行年:2021年10月7日 第1刷発行
本書の内容
本書は著者の佐藤さんとその分身である「シマオ」という2人の登場人物の対話形式で構成されます。シマオは佐藤さんに日頃の悩みを相談しそれに佐藤さんが応えていくという展開で、シマオの悩みは著者が過去に20代・30代の人達から受けた悩みの実例をもとにしています。つまり、実際にありがちで多くの人が抱えている悩みが取り扱われているのです。
シマオはお金で豊かさを買えるのか、職場での人間関係はどう構築すると良いのか、仕事のやりがいとは、孤独の捉え方とは等の誰しもが何か一つは抱えていそうな悩みを佐藤さんに相談していきます。そんな悩みに対して一つ一つ丁寧に、哲学や経済学分野の理論等を用いて納得がいくような解決思考を提示していくれます。
というのも著者佐藤さんの経歴は元外務省主任分析官で2002年背任と偽計業務妨害容疑で逮捕・起訴されていたそうです。それから有罪判決を下されるも、数年後執行猶予期間を満了。その経験からくるアドバイスや考え方などが時折垣間見れる所も本書の見どころの1つかもしれないです。
本書を読んでの感想
普段考えている事を改めて悩みをを相談する「シマオ」側になったつもりで読むと、自分の考えの整理をする良いキッカケになったと感じました。
個人的には豊かさを哲学するパートでの内容が、今の自分にとってお金とは何なのか・資本主義社会で生きていくための気の持ちようなどを考え直すキッカケになったと感じています。
どんな人にオススメか
・日頃の悩みがあり、解決策・思考法を知りたい人
・気軽に本を読みたい&難しい本は嫌いという人
これらの人にはオススメ出来るかなと思います。本の構成も第1~5章までで分かれて見やすく、各章ごとにその章のまとめが1ページに書いてありとても分かりやすいので、後から見返したときにそのページをみればなんとなくの内容は把握出来るようになっています!!
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