昨今の物価高で食費節約の重要性が話題に上がっている事をよく見かける。勿論食費を抑えて節約することは大切だと思うが、「とにかく安ければ良い」というわけにいかないと思う。それは実際に私が医療機関で患者の食生活を耳にしているからだ。今回は病院勤務の私が感じた食費の節約と健康について話していきたいと思う。
目次
健康には食事が必須
食べた物が何かorどのタイミングでどの位の物を食べたかでアスリートや我々一般の会社員もパフォーマンスが決まる。
例えば炭水化物中心でタンパク質・ビタミン等を摂取しないと太ってきたり体調を崩しやすい。甘いものを食べ過ぎた次の日には肌の調子が悪いなど。逆に栄養素をバランス良く摂っている人は体調を崩しにくかったり。
全ての身体の良い・悪い反応は何をどのくらい食べたかで決まっている。だから口に入れる物で身体は構成されている。
安く買える食べ物
カップラーメン、菓子パン、お菓子。世の中には安くて美味しい物は多く存在する。
安くて美味しいなんて財布に優しくて最高だが落とし穴もある。
安い理由
安い理由は商品の劣化・価格を抑えるために食品添加物が使用されている為である。
食品添加物
食品添加物も種類が多く存在しているらしい。
例えばショートニング・マーガリン。これらは植物油を半固形状にした油脂の塊。
これが劇的に身体に悪影響を及ぼすらしい。
トランス脂肪酸
植物油を高温処理した際に生じるものらしい。
これを多く摂取すると悪玉コレステロール値の上昇、冠動脈心疾患のリスクも上がるのだとか。
入院患者の食生活
入院されている患者様と話す機会があると私は食生活について問診することが多い。
その中でも若くして(50~60歳代)脳の障害を患った患者は概ね食生活が乱れている事が多い印象。
50歳代 男性患者の例
この方はトラック運転手をしていた患者様であった。トラック運転手という不規則な生活を余儀なくされる職業というのもあるが料理をする時間もなかった為、前項目での安くて美味しい食べ物を常に食べていたとのこと。
食べる量も多い
この患者様は安くて美味しい食べ物の摂取量がとにかく多い方だった。
平気で10数枚入っている煎餅の袋を一気に食べたり、ご飯にはバターをたっぷりつけたりと、、、
食事は将来への投資
患者様の例のように安い物を常に食べ続けると節約にはなるだろうが、身体への負担は大きい。
そして若くして入院したら入院費・時間が奪われる。
食事=将来への投資と考える
ここまでの話しから食事について考えないでいると早く身体を壊してしまう事は納得いくと思う。
その為私は食事は将来への投資と考えている。投資ということは多少お金をかけても良い物を口に入れた方がよっぽど将来の出費を減らせるし、入院しなければ自由な時間が手に入る。
バランスをとるのが大切
こんなに安い食べ物を敵のように話してきたが全く摂取しないというのも人生の楽しみが減ると思う。
ありきたりな結論だが要は「バランスが大切」ということ。
まとめ
・食事の内容は健康に直結する
・食費節約は大切だが「安い食べ物」を摂取し続けると身体への負担が大きい
・「安い食べ物」を摂り続けたら若くして入院生活を送るリスクが上がる
→結局、入院費と時間が奪われる
・「安い食べ物」は適度に摂取し多少高くても良い物・食材をベースに摂取するのが大切
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