仕事・プライベートどちらにも必要な「会話」。会話が上手く出来るのと出来ないのでは印象が大きく変わると思っている。そんな会話に必要な要素として「心理」。
今回私が面白うそうと思い手に取った書籍「プロ弁護士の心理戦で人を動かす35の方法」
読んでみて印象に残った内容・感想や実体験などを交えて記事を書いていきたいと思う。
目次
プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法
著者:石井琢磨
発行者:徳留慶太郎
発行所:株式会社すばる舎
2013年7月25日 第1刷発行
著者について
相模川法律事務所代表の弁護士。
悪質商法・詐欺の被害者を中心に弁護を受任し独立1年目から数多くの事件に関わった経歴を持つ。
本書概要
タイトルにあるように人の「心理」を考え、様々なシチュエーションを通して人を動かす為のアドバイスをくれる内容になっている。
日常生活でありそうな「あーこういう時上手く相手との関係作れなかったな」というケースが多く勉強になる事が多い。
弁護士ならではの内容
弁護士の活躍の場である「法廷」。法廷で証人に理詰め・論理的な追い詰めだけを行っていては真実を語ってくれず有効手段とはならないそう。
心理戦を用いる
では、証人に真実を語ってもらうにはどうすれば良いか。それは相手にもその真実を話すことで「得だな!」と思ってもらうように話しを誘導するという心理戦を用いることらしい。
本書はこういった「相手」を軸に考えた、こちらの会話や情報の提示などをどう工夫すれば良いかが書かれている。
読んでみての感想
この書籍を読んで1番印象に残っている事は「論理より人間性が大事」という内容。様々な内容が書かれていたが私には1番これが印象に残っている。
感情→論理→感情
本書籍で、著者が訴えている人を動かす為の対応順序。まずは相手の警戒心を解いて論理的な説得を行い、友好的に終えるフォローをする。これが相手の心を開く流れとのこと。全くその通りだと思う。
人はいきなり論理的な話しで論破されると不愉快になる。そうすると相手は心を開いてくれない。
まず好かれろ
相手に心を開いてもらうには相手に好き・信頼される必要がある。
どんなに頭が良くて凄い人でもやはり頭ごなしに論破してきたらムカつくに決まっている。
著者も未成年の弁護をするために面会へ行った際に最初は何を質問しても無視されたそう。その面会で得られた情報は少年の「好きな漫画」のタイトルのみ。
しかし、後日その漫画を全巻読んで漫画の内容を交えて面会したら少年が心を開いてくれて、話し合いが出来るようになったというエピソードが書いてある。
相手の好きな事を知る
相手に趣味を聴いて、次に会った時には忘れてる事は誰でもあるだろう。その人がどうでも良い人なら良いが、関係性を築きたいなら聴いて終わりでなく調べたり・体験したりして話を膨らませるとやはり相手も良い気持ちになるだろう。
信頼があれば論理はいらない?
これは本書籍で例え話があるので是非読んで確かめて欲しいが、確かにそういうパターンの話しの解決あるなと思うこと。
いくら筋が通ってる論理的な流れでも、性格が悪い・人の話しを聞かない人の言う事は聞きたくない。
信頼こそが人望なのだと改めて実感出来た。
実体験でも感じた事
私も仕事で人間はまず感情面から関係が作られると感じた体験がある。
自分で考えを見直して行動した結果今では周囲の人とは良い関係を築けていると感じている。
実体験
リハビリ職である私の業務内容は患者への治療と書類業務の大きく分けて2つ。以前の私は治療にしか興味がなく、書類業務をかなり疎かにしていた。そのせいで当時の上司には「もっと書類業務をしっかりしなさい」と注意を受けたことがある。
そんな状況だった為私の言う事はあまり聞いてもらえない、いわゆる「信頼がない」状況だった。
熱心≠信頼あるではない
熱心に仕事をしていても(治療のみ)皆が共通してやらないといけない業務をサボっていては「信頼」は得られない。信頼がないという事は人の心を動かす最初の感情面を動かすことが出来ないということだ。これでは人を動かすことは出来ない。
業務を見直す
今は入職から5年経過している為、書類業務と治療の両立が大切という事を実感しているため両立を意識して仕事を行っている。この両立を意識して働いてからはその上司にも書類業務の事は指摘されず、今ではお互い意見を交わす良い関係になっている。
まとめ
今回は「プロ弁護士の心理戦で人を動かす35の方法」を紹介した。
内容よりかは私が読んだ中で一番印象に残った事のみをピックアップした形となった。是非一度手に取って読んでみてほしい。対人関係を構築する上で何かしら為になることはあると感じている。
では今回はこれまで!
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